タオルケット症候群とは?大人からでも治せる方法はあるのかをご紹介します。
お気に入りの物が無くなると異常な不安感を覚えたりする事がある場合は、タオルケット症候群と呼ばれる依存症の可能性が高いです。
タオルケット症候群って子供だけでなく、大人になってからも苦労されている方もいます。
今回は、タオルケット症候群とは何なのか、大人からでも治せる方法はあるのかをまとめました。
タオルケット症候群(ブランケット症候群)とは?
タオルケット症候群とは、特定の物に依存し執着してしまい、手放せない状態の事を言います。
名の通り毛布は勿論の事、タオルやぬいぐるみなど、執着する対象は人によって様々です。
ブランケット症候群と呼ばれる事もあります。
また、スヌーピーに登場するブランケットが大好きなキャラクター、ライナスにちなんで「ライナス症候群」とも呼ばれています。
多くは子供に見られる症状ですが、大人になっても治らない人、大人になってから発症する人も一定数いるようです。
また、大人になると対象物はさらに広がり、スマホや恋愛といったものになる事もあります。
近年ではSNSで常に人と繋がる事が出来る為、依存症になりやすい環境ですね。
「症候群」という呼び名なので病気かと思われがちですが、病気ではなく心理学で言う「依存症」の一種とされています。
ブランケット症候群は心理学用語で「安心毛布」と呼ばれています。
不安定な気持ちの時に、精神安定剤として愛着のあるアイテムに触れたり、匂いを嗅いで安心感を得ている状態です。
お気に入りのアイテムが無くなると落ち着かなくなり何も手に付かなくなるという人は、ブランケット症候群の可能性が高いです。
ですがこれは精神を安定させるための自己防衛本能から来るもので、生活に支障をきたさなければ辛い思いをしてまで改善させる必要はありません。
無理に絶とうとすると更に不安感をあおってしまい、執着がエスカレートしてしまう可能性もあります。
それでももう大人だし治したいんだ!という場合はどうすれば良いのか、下記にまとめてみました。
タオルケット症候群は大人からでも治せる方法はある?
先にも書いたように、よっぽど生活に支障をきたすレベルでなければ無理に断ち切る必要はありませんが、次の方法を試してみてください。
1:ストレスを発散する
人はストレスを抱えていると精神が不安定になり、何かに依存して安心感を得ようとしてしまう傾向が高い生き物です。
現在特定の物が手放せないのも、ストレスのせいで精神が不安定になっているせいかもしれません。
・自分の好きな事を思い切り楽しむ
・犬や猫などの可愛い動物を見て癒される
・静かなカフェや水族館など癒しスポットへ行ってゆっくり過ごす
・自然の多い所へ行って綺麗な景色や空気を楽しむ
こういった事を実行してみて、心を落ち着かせストレスを発散してみましょう。
2:アイテムを変えてみる
執着対象のアイテムを変えてみる事もおすすめです。
ブランケット症候群を治そうとしていきなりアイテムを手放すと、不安感が高まり逆効果になってしまいかねません。
まずは似たようなアイテムに変えて、少しずつ慣らしていきましょう。
もし特定のブランケットに依存しているのなら、同じブランドの色違いや柄違いにしてみるといった具合です。
そして次は、同じようなテイストの違うブランドの物に変えていきます。
そうやって少しずつ違うブランケットに変えていく事で、ブランケット症候群から抜け出すきっかけが出来るかもしれません。
焦らず少しずつ実行してみてくださいね。
3:執着してしまっている原因を考えてみる
そもそも何故特定のアイテムに執着し依存してしまっているのか、原因を考えてみましょう。
自分がどんな気持ちでどういった時にアイテムを必要としているのか、何故必要としているのか。
何か不安な事があるのか、何かがストレスになっているのか…。
その原因が何とか出来れば心も安定し、依存から抜け出せるかもしれません。
いきなりアイテムを手放すと不安感が大きくなってしまいますので、距離を置く場合は少しずつにしてくださいね。
4:「依存症外来」で診察する
最初にも書いたように、ブランケット症候群は病気ではありません。
ですが、日常生活に支障をきたすレベルになっている場合は、クリニックで診察するのも1つの手です。
例えば恋愛依存症の場合は、恋人を優先してしまい仕事が疎かになり、上司や同僚、取引先などに迷惑をかけてしまったりです。
依存症での診察の場合、「依存症外来」があります。
良好な日常を送れるよう、しっかりと専門医に診察してもらいましょう。
大人のタオルケット症候群(ブランケット症候群)まとめ
ブランケット症候群は子供によく見られる症状ですが、大人でも存在します。
身近な人が特定の物に執着し、依存している姿は心配にもなりますよね。
ですがブランケット症候群は病気ではなく、精神を安定させる自己防衛本能から来るものです。
日常生活に支障が無ければ、厳しく治そうとする必要はありません。
無理にアイテムを取り上げたりはせず、一緒に楽しい時間を過ごしたり、不安な気持ちに寄り添って、少しずつ心を解きほぐしてあげましょう。