端午の節句に男の子に贈る兜。
お下がりを飾っても良いものなのか、初めて男の子が生まれたご家庭では悩む人もいるのではないでしょうか。
兜のお下がりは飾っても良いの?
結論を言うと、基本的にはお下がりはNGです。
兜は男の子の代わりに厄を受けてくれるものです。
お下がりすることは、それまでの厄も引き継ぐことになってしまうからです。
一方で「お下がりでも気にしないで飾っている」という声もあります。
それぞれ詳細や理由をお伝えします。
さらに、お下がりがいらない場合の断り方や、そもそもの兜の意味についてもご紹介します。
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端午の節句の兜はお下がりはダメ?それとも気にしない?
結論を言うと、兜のお下がりは避けた方が良いです。
端午の節句の兜には「男の子の身代わりになって厄を受けてくれる」という意味合いがあります。
兜のお下がりすることは、それまでその兜が受けてきた厄や災いを引き継いでしまうことになります。
このことから兜は「一人の子に一つずつ用意するもの」とされています。
ただし、最近ではそういったことは気にせず、お下がりを飾っているという人も少なくありません。
実際に、Twitterの投稿を見ると、
旦那の兜がキレイだったのでそのまま使っている
自分(ママ)の弟の兜をお下がりでもらって飾った
家族みんなお下がりでも気にしていない
といったように、新しいものは買わない人も少なくありませんでした。
ご自身の気持ちや、ご親戚の考え方に合わせて決めるのが良さそうですね。
お下がりと一緒にコンパクトサイズを飾る人も増えています↓
兜は旦那(父親)のお下がりでもいいの?
基本的には旦那(父親)の兜をお下がりすることはNGとされています。
兜は男の子の代わりに災いや厄を引き受けてくれるものです。
お下がりをすることは、旦那(父親)の厄も引き継ぐことになってしまいます。
お下がりした兜をお祓いすれば良いというものでもなく、兜のお祓いは一般的ではありません。
兜は男の子を災いから守ってくれる「お守り」のようなものです。
神社で購入するお守りは、誰かに引き継いだり、お祓いすることは基本的にありません。
兜も同様で、お下がりやお祓いするものではありません。
つまりお子様の安全や健康を願うのであれば、お下がりの兜を飾ることは避けた方が安心です。
ただし例外もあります。
「特にそういった考え方は気にしない」「自分たちも親戚も気にしていない」など本人たちが納得していればお下がりでも構いません。
実際に新しいものは買わないで、お下がりの兜を飾っているという方も多くいらっしゃいます。
さらには家族代々、大切にしている兜があるという方もおり、色んな考え方があるのも事実です。
自分たちで買わないでお下がりにするか、新たに買うかどうかは、ご夫婦や周りの親族とも相談して決めると安心です。
武将のように子供の出世を願う気持ちが込められているデザインもありますよ↓
兜のお下がりがいらないときの断り方は?
自分たちは兜のお下がりはいらないと思っていても、ご親族から「あげる」と言われたら、断り方に悩みますよね。
お下がりの申し出を断る場合、
- 自宅に置くスペースがない
- 自分たちが気に入ったデザインの兜を見つけたのでそれを飾りたい
- 兜はご実家で飾ってもらい、それを見に遊びに行きたい
といったように、相手を傷つけないような言い方に配慮しましょう。
特に、子供の日に合わせてご実家に出向くことは、ご両親にとっても嬉しいと感じてくれるかもしれません。
お下がりを申し出てくれた人にとって、その兜はこれまで長年大切に残してきたものです。
素っ気なく断るのは相手を傷つけることにもなりかねないので言い方に気をつけた方が安心です。
どうしてもお下がりを受け取らないといけないという場合は、お下がりの兜に加えて、新たに用意したものを一緒に飾りましょう。
お下がりのものと新しいものを一緒に飾るのは何の問題もありません。
むしろ家族の歴史や繋がりが感じられて素敵ですね。
男の子の無病息災を願う気持ちはみんな一緒なので、どうかもめることなくみんなが納得のいく方法を見つけたいですね。
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そもそも初節句で男の子に兜を買う理由は?
初節句の兜は、男の子の健康と成長を願う縁起物です。
兜は身を守るものであることから、現代では「災いや厄から男の子を守る」という意味があります。
初節句、つまり生まれて初めて迎える子供の日に男の子に贈るものとされています。
兜は男の子に贈る「お守り」なんですね。
「お守り」と考えると、お下がりは避けるべきと言われているのも納得できます。
兜は、節句に母方の祖父母が贈るものとされていました。
しかし最近は両家の祖父母で折半したり、男の子のパパママが購入したりとさまざまです。
お子様が大きくなり、引越しなどを機に兜を処分したいという場合は、神社やお寺で供養してもらいましょう。
子どもを守ってくれる縁起物なので、最後まで大切にしたいですね。
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端午の節句 兜のお下がりまとめ
端午の節句の兜のお下がりについてお伝えしました。
- お下がりは「厄を引き継ぐ」ためNG
- お下がりでも気にしない人もいる
- いらない時の断り方に考慮する
親族や知人からお下がりを提案されて悩む方もいるかと思います。
新たに買うにしても、お下がりにするにしても、最も大切なのはお子様の無病息災を願う気持ちです。
自分たちの気持ちや親族とも相談しながら、安心して子供の日を迎えられるようにしたいですね。
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